写真 映像インスタレーション (00:04:06)
オンラインストレージに保存された写真を振り返り、画像認識アルゴリズムによって同じカテゴリに分類されたものの中から、そのカテゴリの「一般的なイメージ」と異なる写真を選び出した。
これらを「一般的なイメージ」に合う写真素材と並べることで、アルゴリズムが生む文脈の違和感を浮き彫りにしつつ、視覚的な誘導により強引に文脈に押し込められているようだ。
勝手にチャットアプリのキャッシュフォルダに保存されていた意味のない映像には、異なる撮影者によるにもかかわらず高い類似性が見られる。
個人の映像と共有素材を混ぜ合わせることで、映像表現がますます均一化していく様子が見えてくる。
大量の類似した映像が生産され続け、『映像のゴミ化/デジタルデトリタス(Digital Detritus)』が進行する情報過多の時代に、映像そのものを改めて再考したい。

